『たそがれ清兵衛』映画評価 監督「山田洋次」/ 原作「藤沢周平」

『たそがれ清兵衛』とは?

以前から気になっていた「たそがれ清兵衛」。時代劇好きの方なら一度はみたことがあるかもしれません。
日本の公開は2002年。日本アカデミー賞を総なめにし、その勢いのまま、第76回アカデミー賞アカデミー賞の外国語映画部門にノミネートされました。残念ながら受賞にはなりませんでした。ちなみに、このアカデミー賞では、渡辺謙がトム・クルーズの映画「ラスト・サムライ」助演男優賞を受賞した年ですね。英語名は、「トワイライト・サムライ」というそうです。監督は、寅さんでおなじみの男はつらいよや、最近ですと、「武士の一分」、「東京家族」を手掛けた大御所の「山田洋次」です。もともと原作は藤沢周平の「たそがれ清兵衛」で原作と同じ題名になります。

時代は明治維新前、庄内藩の下級武士である清兵衛を追っていく物語でした。奥さんも亡くなり、娘二人が残されるところからスタートします。家禄が50石で家禄が少なく、内職をする毎日でした。あまり書くとネタバレになってしまうので、あまり書きませんが、上記のような設定です。

この映画からは、昔の日本の身分の差を強く感じることができます。今でも、世界を見てみれば階級による差別やどうしようもない壁がある国もありますが、日本もそういう国だったということです。今ではそのような壁はなくなり、自分の実力次第で自分の運命を切り開くことができます。そういった面で考えると非常に考えさせられる映画でした。

武士道も同時に学ぶことができます。名誉を大切にし、一つ一つの所作を大切にする。場合によっては腹を切る覚悟も持つ。清兵衛の所作から、サムライってかっこいいという感想を持つことができるでしょう。
二人の子供と一緒に孔子の論語を暗唱するシーンがありました。武士の基礎は、論語なのかもしれない、ということも観ていて感じました。孔子に興味がある方はこちらのリンクをチェックしてみてください。座右の銘にできる言葉があるかもしれません。

ビジネスに使える孔子の名言(1)

ビジネスに使える孔子の名言(2)

殺陣のシーンもものすごくリアルでした。そこまでシーンは多くはないですが、真剣を使った気迫あふれる殺陣をみることができます。そもそも最後は名の知れた剣豪と対決をします。必見です。

また、描かれている風景もすごく美しく、山形の自然の美しさと古き良き日本の情景を堪能することができます。山や川、お城と桜。時代劇が好きな人にはたまらないかもしれません。

映画を見終わったあと、心がなぜか落ち着きました。理由はよくわからないですけど、とりあえず原作を読んでみたいと思います。日本の原風景に胸を打たれたのかもしれないです。