【要約】人に頼む技術|ハイディ・グラント・ハルバーソン(コロンビア大学)

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著者はコロンビア大学心理学博士「ハイディ・グラント・ハルバーソン」

 

参考になった内容のまとめ

  • 私たちが思っているよりも約二倍、人は誰かを助けたがっている。
  • 面と向かって助けを求めると、相手がそれに答えてくれる確率はもっとも高くなる。
  • 想像しているよりもはるかに多くの人たちが他人に親切にしたいと思っている。
  • ジョブスの言葉
    • 僕は日常的に、助けを求めればそれにこたえてくれる、ということを実感している。この真実に気づいている人は少ない。なぜなら、めったに誰かに助けを求めようとしないからだ。誰かに何かをお願いしてもらそれを無下に断られることなんてめったにない。僕が頼み事をしたときに、嫌だねといって電話を切る人はいなかった。その相手から同じように頼み事をされれば、僕も力を貸す。相手に恩義を返したいと思うからだ。でも、電話をかけて誰かに助けを求めようとする人は少ない。それが、何かを成し遂げる人と、夢を見るだけで終わる人との差になることもあるのではないかと思う。
  • 一度ノーと言った人に別の機会に頼みごとをしたとき、助けてくれる確率は低くなるのではなく、高くなる。
  • ほとんどの人は助けることは助けられることよりもはるかに印象をよくするものだという間違った考えをいだいている。
  • 嫌な印象を抱いている人の頼み事に応じることで、その相手への嫌な印象がうすれる。さらに、大きな頼み事に応じると、その相手が好い人のように思える効果が生じる。
  • 助けを求めることで相手から良くない印象を持たれるかもしれないと心配する理由はほとんどない。
  • 与える方がはるかに幸せな気分を味わう。ひどい気分もやわらげる。
  • 悲しみだけでなく、罪悪感に対しても解毒剤。
  • 他者のためにお金を使うこと。
  • 助けを求めないことがむしろ利己的。
  • 内発的に助けたいと思ってもらうこと。
  • ちょっとお願いできますか?で協力確率は大幅アップ。そのあとに本題を言う。
  • 返報性は普通に使える。
  • 助けてもらうときのステップ。
    • 1. 相手に気づかせる
      • 何をもとめているのか、どの程度の助けが必要なのかを、はっきりと、詳しく説明すること
      • 妥当な量の助けを求める
      • 求めていたものとは違っていても、相手の助けを受け入れる
    • 2. 助けを求めていると相手に確信させる
    • 3. 助ける側に自分しか助けられないと思わせる。責任感を抱かせる。
    • 4. 助ける人が必要な助けを提供できる状態である必要がある。
  • 頼み方ダメパターン。
    • 共感に頼りすぎる。
    • やたらと謝る。謝って頼む。
    • 言い訳をしながら頼む。
    • 頼みごとの楽しさを強調する。
    • 些細であるとアピールする。
    • 借りがあることを思い出させる。
    • 助けられたことの自分にとってのメリットを強調する。
  • 仲間意識をもってもらう。共通の目標。共通の敵を探す。
  • 一緒にという言葉を使う。
  • 自尊心を刺激する。
  • その相手だけに頼むこと。これはあなたにしかできないことだから是利お願いしたい。
  • 助ける側の有効性を高めるには?
  • 自分の仕事で生じた影響を実感できるように仕向ける。助けてくれた人がやってくれたことがどういう影響を及ぼしたかの結果を伝える。
  • 頼む時の心がけ
    • 1. 求めている助けがどんなもので、それがどんな結果をもたらすかを、事前に明確に伝える
    • 2. フォローアップをする
    • 3. できれば相手に好きな方法を選ばせる。