【要約】『嫌われる勇気』のまとめ 岸見一郎&古賀史健 (著)おすすめビジネス書評

この記事は約5分で読めます。

著者はだれ?哲学者?

岸見一郎と古賀史健という方みたいですね。古賀さんの方はあまり情報がなかったんで、岸見さんの情報を探してみました。以下のようですね。

京都府生まれ。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。

京都教育大学教育学部、甲南大学文学部、京都府医師会看護専門学校、奈良女子大学文学部非常勤講師、前田医院精神科勤務、

京都聖カタリナ高等学校 看護科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。日本アドラー心理学会顧問。

専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究

2013年に刊行した古賀史健との共著『嫌われる勇気』が100万部を超えるベストセラーになる

2015年7月、岸見は朝鮮日報とのインタビューで、「私の本が韓国でベストセラーになっているという現象について、日本のメディアは報じていない」と日本メディアを批判した。
Wikipedia

嫌われる勇気の重要ポイントまとめ

  1. 嫌われている人は自分に嘘をついていない人
  2. 恥ずかしがらずにどんどんチャレンジ
  3. 自分の価値を認識するためには、短所を長所と捉え、貢献していることを見つけること
  4. 人生はマラソンではなくダンスととらえること
  5. 共同体に適応していく必要がある
  6. 共同体の目標は常に変化していく

嫌われる勇気の感想メモ

  • 嫌われている人は、自分を偽っていない人。常に自分を貫いて生きている。無理をしていない。これは精神衛生上とても健康的といえる。逆に、みんなから好かれている人は、八方美人である必要があるので、無理をする必要が出てくる。これは自分を追い詰めることにつながってしまう。
    私の考えでは、八方美人というのは、戦略的にやればいいと思います。これを大真面目にやってしまうと精神を病むのでしょう。正論ベースで考えると、周りに敵が少ない方が仕事は間違いなく進めやすいと思います。周りからよく思われることが目標ではなく、あくまでビジネスマンはアウトプットを出すことが目標ですからね。ここの目標設定を間違えると、周りからよく思われることが目標となり、それを維持するために精神を病むとなります。アウトプットを出すことが目標なら、別に少数に嫌われてもヘーキでいられるでしょう。
    個人でのアウトプットが評価される人はこれでもいいかもしれませんが、グループで活動する人は、戦略的に八方美人になる必要があると思います。ただ、八方美人も度を越えると精神衛生上よくないので、「少数に嫌われるのはしょうがない前提で八方美人になる」というのが解でしょうか。
    以上のことをまとめると、「目標はあくまでもアウトプットに置き、少数には嫌われるのはしょうがないこととし、あくまで手段として、八方美人にふるまう」ということでしょうかね。

 

  • 基本的にはどんどんチャレンジすることが大切だそうです。自分ができないことはできないこととし、そこにがつがつ踏み込んでいくべきだそうです。例えば、大きな会議なので、疑問点があったとき、恥をおそれずに手を挙げて質問する、ということですね。一日一つ「恥ずかしいと思うことをする」ということを、メンタリストDaigoさんが言ってましたが、それに少し共通するところがありますね。

 

 

  • 人間が幸福に生きるためには、自分の価値を認識する必要があるみたいです。結果で価値を測れる人はそれでいいのですが、世の中そんなスポーツの世界みたいにはいかないですよね。そういう場合は、以下の二つのことをすると、自分の価値を認識できるようになるそうです。
    1. 短所を書き出し、その反対である長所を考えてみる
    2. 自分の貢献していることを考える
    一つ目は、長所をいきなり上げることをできる人が少ないため、まずは短所を上げまくってから、「短所と長所は表裏一体」という理論で長所を導き出す、という作業になります。基本的に、人間は自分の長所を見つけることができると、自己肯定感はあがると思うので、それにより、自分の価値を認識することができるみたいです。
    二つ目は、自分の貢献を考えるということです。自分が今やっていることが、何につながり、世の中や人々に何を生み出しているのかを考えるといいそうです。これも一つ目の自己肯定感に繋がると思います。

 

 

  • 人生はマラソンである、ということをいう人はかなり多いと思いますが、今の時代、「スタート」と「ゴール」が見えにくい、もしくはなくなっている時代です。マラソンと考えるのは無理だという話です。そのため、ダンスととらえるといいらしいです。スタートとゴールという考え方は全くなく、今を楽しく踊っていくという意味だそうです。そうすると、人間は今を頑張ろうとするので、とても幸福感が高まるみたいですね。
    高度経済成長期のような、スタートとゴールがはっきりしているような時代は生きやすいですが、今は幕末の風雲に近いイメージになってきています。一世代前の思考法で生きているのと、時代と合っていなので、うまくいくわけはないです。今の現役世代のビジネスマンが影響を受けてきたのは、高度経済成長期に生まれたモデルだと思うので、それに気づいて早く方向転換する方がいいですね。

 

 

  • 今の時代は、技術的な革新が早く、ついていくのが大変な時代です。ただ、その共同体の変化にはついて行かねばなりません。そこについていけないと、その時代からは取り残されることになりますね。

 

 

  • 共同体の目標は時代とともに変化するらしいです。なので、しっかりとどういう目標なのかを考えていく必要がありますね。逆に考えると、その目標変化に対応できないと、その共同体にはいらなくなってしまうということです。この変化は、地続きの変化でないことも多いので、やはり、専門性を広い範囲で持つしかないのかもしれませんね。