著者はだれ?睡眠を研究している医者?
「スタンフォード式 最高の睡眠」の書評となります。
どうやらスタンフォードは睡眠の研究がさかんであるようです。
著者は、西野精治という方で、Amazonの情報によると、
1955 年大阪府出身。1987 年、当時在籍していた大阪医科大学大学院からスタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ。1999 年にイヌの家族性ナルコレプシーにおける原因遺伝子を発見し、翌2000年にはグループの中心としてヒトのナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止めた。2005 年にSCN ラボの所長に就任。1987年に渡米以来、30年に渡り、睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。
という方だそうです。
個人的に読んでみて自分の生活にすぐに使えそうだと思った点は以下の六つ。
独自の見解も含んでいるので、あしからず。
- 寝たい時間の90分前に入浴もしくはシャワーを終わらせる(入浴の方がベター)
- 枕は高すぎない方がいい。ビーズ系がよい。
- 20時以降はコーヒーを飲まない
- 目覚ましのタイミングはおきたい時間の20分前に弱めでセットし、起きたい時間に強めでセットする(スヌーズはしない)
- 朝は起きたらすぐに日光を浴びる
- 朝食は食べる。暖かいものがいい。特にお味噌汁を飲むとよい。
睡眠の質を高める基本的な知識
前提知識として、よくノンレム睡眠とレム睡眠ということがTVや巷でささやかれており、90分の倍数で睡眠時間をコントロールする方がよいということがよく知られています。これは確かに一理あるそうですが、そもそも運動神経や頭の良さのように個人差がかなりあるので、一概には言えないそうです。
さらに、現代人は仕事が忙しく、90分間隔で睡眠時間をコントロールするのは不可能であるといえるでしょう。7時半の次は9時なので、現実的ではないですよね。
そこで、この方が提案しているのが、最初の90分の睡眠の質を最大限にするように神経を使うということです。
この本は全ての項目にこの前提を盛り込んでいます。
睡眠の質を高める方法に関するメモ
- 90分前の入浴ですが、これは体温のアップダウンを利用して入眠しやすくするそうです。
これによって、最初の90分の睡眠の質が高まるそうです。
- 枕は高すぎない方がいい。私ももともと睡眠の興味があり、個人的に使っているのはこちらの枕です。この本でもいいとされていたビーズ系の枕ですね。さわり心地はビーズクッションです。以前TBSの通販番組をみてた時によさそうで購入したのですが、ものすごくおススメです。もちろん個人差はあると思いますけどね。
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- 咀嚼はかなり覚醒にいいそうで、朝食はいいようです。
- 目覚ましのタイミングですが、例えば6時に起きたいときは、5時40分に1回目の目覚ましをセットするイメージです。これが意味するのは、スヌーズがだめなのでは?ということです。スヌーズがあることで確かに起きやすくはなるとは思いますが、すっきりは起きれません。
- 日光は起きたらすぐに浴びる。
これは最近アプリと連携できる、めざましカーテン「morinin’+」が有名ですが、これと連動させるといいかもしれませんね。
例えば、二回目の目覚ましでかならずこれが開くようにするとか。
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科学的に睡眠を考察している面白い本でした。シリコンバレーのエグゼクティブ(偉い人)たちは睡眠にかなりのこだわりがあるそうです。忙しいビジネスマンには必読の書であると思います。
あなたも一度読んでみたらいかがでしょうか?
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活字を読むのが苦手な人は、漫画にもなっているのでこちらをチェックです。最近は難しい本でもこういうかたちで出版してくれるので、いい時代になったと思います。みなさんの睡眠の質の向上を願っております。
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