著者は1記事で20万PVを稼ぐ有名ブロガー「ふろむだ」さん
ITエンジニアを数年間やった後、20代の終わりに知人と起業して取締役になりました。その後、本の翻訳・監訳・執筆をしました。その数年後、別の知人と起業して取締役になりました。その後…文字数制限です。
(出典:ふろむだ 若い頃知りたかったこと書く)
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の重要ポイントまとめ
- 社会で成功するかは、運によるところが多く、実力がほとんどである学生時代とは違うゲームのルールを持つ。
- たくさんの分野(ジャンル)に種をまいておき、当たったものに集中する。確変中は当たった分野で頑張りまくる。
- 錯覚資産を作るには、講演、本の執筆、
勉強会への参加などからはじめ、 わらしべ長者的に徐々に自分のテリトリーを増やしていく。 - 錯覚資産を作ることと、
スキルを伸ばすことを両輪で進めていく。 - 実力がなくても錯覚させることにより、
より良い環境が与えられ、 その中で自分の能力を伸ばすことができるため、 能力を伸ばしてからという考え方は捨てた方がいい。 目立てば目立つほどよい。 - 自分が持っていない人の凄さを脳内で価値のないものに変換しない
。すごいものはすごいと現実的に捉え、 自分に足りない能力であれば負けないように伸ばそうとすればいい し、無理であるならば、それを利用するように徹底的に考える。 - 人間はデフォルト値に引き寄せられるため、
選択させたいときなどは、 デフォルトに自分が選んでほしいようにするとよい
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の感想メモ
① 社会で成功するためには、「運」「実力」「錯覚資産」の三つが必要となる。これは、学生時代が、「運」と「実力」のみだったのに比べると競争の根本原理が全く違う。さらに、社会人においては、「実力」の重要性は「運」と「錯覚資産」の総和に負けてしまう。これを理解していないと、実力だけを伸ばすことに注力してしまうことになり、貴重な人生の時間を無駄にしてしまうことになる。
② よく一つのジャンルを極めろということを言うが、それはいろいろチャレンジをしたあとに成功したジャンルでのこと。あたりもしないのにそのジャンルでやるのは時間の無駄である。よほどそのジャンルが好きなのであればそれは別であるが、基本的にはいろいろなジャンルに手を出し、当たったところを掘り下げるとよい。基本的に、当たるのは時流に乗った場合が多いので、頑張れば頑張るほど結果がでる。そのため、確変中の時はめちゃくちゃ頑張る必要がある。ただ、あれですね、武田信玄などの偉人も言っているように、調子のいい時に調子に乗ってしまうと、あとから破滅を導くことになるので、そういう時は、あくまでも謙虚に調子に乗らずにやっていくことが最良の方法だと思います。
③ 錯覚を資産を増やすためには、簡単にできるところだと、社外への勉強会へ参加するといったことが手っ取り早くできるらしい。その勉強会などで、いろいろな人に自分のやっていることを自慢的な感じではなく、事実ベースで伝えることで、思い出されやすくなる。これは、のちのちいろいろなことにつながってくる。このような人脈が増えると、本の執筆などが可能となる。本の執筆活動なども自分の錯覚資産を高める上でかなり重要な役割を果たしてくれるらしい。
④ よく自分の実力を伸ばすために、スキルの習得ばかり行う人がいるが、それは悪いことではないが、盲目的になりすぎているらしい。それは、スキルを習得したとしても、知ってもらえなければ、仕事の声すらかからないからだ。そのため、知ってもらえるような努力、つまり錯覚資産を高めることも並行してやるべきである。スキルを伸ばすことはあくまでスキルの向上にしかつながっていかないが、錯覚資産を増やすことは、人からの認知を獲得することができるので、成長するための環境を手に入れることができ、それにより最終的にはスキルまで伸びてしまうらしい。これはたしかになぁと思うところがある。以上のことから、スキルを高めることと錯覚資産を増やすことを両輪としていく必要がある。
⑤ 上記④にまとめて記載。
⑥ よく自分ができもしないのに、色々と悪口を言って自分よりも実力のない存在にしてしまうことがあると思うが、それは自分の成長にとってよくないことである。これは、脳内で対象の人物の評価を下げる方向に変えてしまうことによって起きる。
「あいつは仕事できないのに出世している」とか思っているような人は、まず対象の人物が持っている全ての資産を総合的に見る必要がある。自分よりその人が出世をしているということは、社会人に必要な能力である「実力」+「錯覚資産」+「運」の総和が自分よりも高いということだ。その中で、もし「運」の要素が強かったとしても、総合力としては負けているのである。つまり、最初にその負けていることを認識する必要がある。
次に、その差、自分に足りていないことを分析する。自分はその人と比べて何が足りていないのかを。足りていないことがわかったら、あとはそれを伸ばすように努力すればよい。錯覚資産の高め方は上に書いた。「運」を高めることはできないが、「運」の運用方法を高めることはできる。
ただ、上記のことをやってもどうしようもないことがある。たとえば、私たちはウサイン・ボルトには絶対に100M走で勝つことができない。その場合は、そういう人たちを利用することを考えるようにするとよい。自分にはない能力を持つ者として利用することを考えるのだ。
⑦ 何か選択をする場合、人間はデフォルト値を選んでしまうことがよくある。よくアカウントを作成するときの、メルマガ配信などのチェックボックスはデフォルトでチェックが入っていると思うが、あれである。人間はもともとの状態を無意識のうちにいいものとしてとらえてしまう。その修正を利用すれば、いろいろなビジネスチャンスをつかめると思った。