著者は幻冬舎の創業者「見城徹」
日本の編集者、実業家。株式会社幻冬舎を創業し代表取締役社長(現任)として同社を上場させた(後にMBOにより上場廃止)[1]。株式会社ブランジスタ取締役。エイベックス株式会社取締役(非常勤)。株式会社テレビ朝日の放送番組審議会の委員長。(Wikipedia)
参考になる言葉のまとめ
- 読書をすることに比べたら、一人の人間が一生で経験できることはたかが知れている。戦争の時代などは実学で学ぶことができた人が多いが、現代の人はそういうわけににはいかない。つまり、読書でその経験を補完するしかない。
- 多くのビジネスパーソンにとってはコトバが武器となる。言葉がうまく扱えないと人を動かすことはできない。
- 癒着はベストセラーの条件。売れるコンテンツの条件は、オリジナリティーがあること、極端であること、明快であること、癒着があること。
- 人と会う時は、常に刺激的で新しい発見のある話、相手が思わず引き込まれるような話をしなければいけない。なんでも会いたくなる面白い人だね。と思われなければいけない
- 努力は圧倒的になって初めて意味がある。
- 自分に課したルールは、とにかく、人ができないことをやろうということだった。上司や同僚ができることをやっても、自分がいる意味がない。他の人がdけいないことを考える必要がある。
- 感想こそ人間関係の最初の一歩である。結局、相手と関係を切り結ぼうと思ったら、その人のやっている仕事に対して、乾燥をいわなければだめ。しかも、「よかったですよ」「面白かった」程度では感想とはいえない。その感想が、仕事をしている本院も気づいていないようなことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければいけない。だからころ「言葉」は武器である。豊富な読書体験を経なければ、武器となる言葉は獲得できない。人を動かすには、一にも二にも頭がちぎれるほど考えて、言葉を選択するしかない。
- 極端なことからしか人の心を揺さぶる言葉はでてこない。
- 見栄や利害損得で行動する人は大きなことを達成することはできない。その瞬間自分が損することになっても、やせ我慢して貫く美学を持っていれば、それが魅力として外にあふれ出し、人がついてくる。仕事とはどこまでも人と人がやること。
- 圧倒的な熱量に人が動かされるということを理解した方がよい。
- こちらがキラーカードを三つ持ち、タイミングに合わせてそれをだしていくこと。
- 中途半端に持っている人に優れた表現は生まれない。
- 大物世代と若い世代を抑えると、その中間の人たちは自分たちから声をかけてくれる。(3人のスーパースターときらめく新人をつかむこと)
- 小説を読む面白さと醍醐味を求めるなら、百田尚樹、東野圭吾、宮部みゆき、北方謙三、高村薫は読んでみるべき。
- よく僕のところに作家を目指しています。という若者が来る。僕は「作家など目指した時点でダメだ」と答える。本当の作家は、内からでてくるものがあまりに膨大で、気づいたら何かを書いている。
- 「深夜特急」、「なんでも見てやろう」は主人公が世界の各地を回るもので、別の世界に対する興味を醸成してくれるものである。
- 読書の意味とは、自分一人の人生では経験できないことを味わい自分の問題として捉えなおし、他者への想像力を磨く点である。他者への想像力という点では、旅と恋愛も自分を大きく成長させてくれる。読書、旅、恋愛。この三つをやりきることで、人生を豊かに生きることができる。
- デタラメを槍尽くさなければ見えないことも多い。読書し尽くす、飲み尽くす、お金を使い尽くす。動き方が極端であればあるほど、官能が生まれ、文学的なメッセージを帯びる。狂ってこそ初めてわかることがある。
- 恋愛とは理不尽なものである。恋愛の中で他者の想像力を磨き、相手を振り向かせるための圧倒的努力を重ねた経験は、必ずビジネスにも生きる。恋愛の理不尽さに比べれば、仕事のそれなど甘いもの。読書と同じくらい、恋愛によっても他者への想像力が養われると信じている。
- 恋愛小説こそが、読書の王道だと考えている。恋愛小説には、人間の感情のすべてが含まれているからだ。人を想う気持ちもそうだし、その過程で見つめざるを得ないエゴイズムもそうだ。その点でいてば、文学を最も純粋な形で味わおうと思ったら、恋愛がテーマになっているものを選ぶといい。
- 本を熱心に読むのは、何らかの困難に陥ったとき。
- 誰もが僕の挑戦を、失敗するだろうと言った。むしろそれは失敗してほしいという嫉妬から来るものかもしれない。
- 何かの悩みを持ち、一心不乱に本を読み漁り、自分の情念に耳を澄ます時期は、必ず自分の財産になる。
- 何かを目指すものは地獄と悪夢を身をもって生きたらいい。結果はそこからしか出てこない。日々を自己検証しながら圧倒的努力で生きる。やがて結果が積み上がる。目指していたものに手が届く。実現する。そのとき、静かに噛み締めるように、これが自分の夢だったんだと語ればいい。
- 夢や希望や成功という言葉を使えるだけ、自分は考え抜いているか。そのことを問い直し、もし考え抜いていないと思ったら、思考する言葉をてに入れて欲しい。それは読書を通じて手に入れられるはずだ。
- 実践者になるということは、血を流したり、返り血を浴びたりしながら、清濁併せ呑むことを意味する。人間は、認識者から実践者になることで真に成熟し、人生を生き始めることができる。しかし、世の中には、認識者にすらなれない人間が多い。認識者という土台ぬくして、よき実践者になることは絶対に不可能だ。優れた実践者でなければ、優れた実践者にはなれない。そして認識者になるためには、読書体験を重ねることが不可欠だ。