孫子の兵法
『孫子』(そんし)は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。武経七書の一つ。古今東西の兵法書のうち最も著名なものの一つである。紀元前5世紀中頃から紀元前4世紀中頃あたりに成立したと推定されている。
『孫子』以前は、『尉繚子』天官編、『李衛公問対』陰陽術数編などのように戦争の勝敗は天運に左右されるという考え方が強かった。孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化して、本書で後世に残そうとした。(Wikipedia)
孫子の兵法で有名な五事七計
道とは、民をして上と意を同じくせしむるなり
- 現代語訳:道とは、上に立つものと下の者の意識を統一させることである。
- 簡単に言うと…
上に立つものは下々の者の意識を統一させることができる理念を共有することが大切である。
天とは、陰陽、寒暑、時制なり
- 現代語訳:天とは、昼や夜、寒さや暑さ、時節を見極めることである。
- 簡単に言うと…
物事を実行するタイミングを見極めることが大切である。
地とは、遠近、険易、広狭、死生なり
- 現代語訳:地とは、遠いことや近いこと、地形が険しいか険しくないか、広いか狭いか、真でいるか生きているか、ということを見極めることである。
- 簡単に言うと…
地形の有利や不利など、地理的な条件を見極めるこおが大切である。
将とは、智、信、仁、勇、厳なり
- 現代語訳:将とは、知謀、信義、仁慈、勇気、威厳を持たなければいけない役職である。
- 簡単に言うと…
将軍には、「先を見通し、謀略を駆使できること」、「部下から信服されること」、「部下を思いやること」、「実行力」、「部下から恐れられること」という器量が必要である。
法とは、曲制、官道、主用なり
- 現代語訳:法とは、軍の編成、職責の分担、軍事物資の管理などを決めるためのものである。
- 簡単に言うと…
軍の編成、職責の分担、軍事物資の使い方など、軍政に関する条件を抜かりなく考えることが大切である。
その他の名言
勝利の軍というものは先ず勝つ条件を満たしてから実際に戦い、敗北の軍は先ず戦い始め、それから勝ちを求めるのである。
-孫子-
兵とは詭道なり
現代語訳:戦争の本質は敵を欺くことにある。
-孫子-
必ず全きを以って天下に争う
現代語訳:相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて、天下に覇をとなえる。
-孫子-
参考:孫子の兵法を愛した三国志の将軍「曹操」の名言
曹操名言集|劉備と覇権を争った魏王「曹孟徳」|三国志の英雄から学ぶ生き方