坂本龍馬の名言『船中八策』~男の教科書!幕末を代表する天下の志士の言葉~

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坂本龍馬(Ryoma Sakamoto)

坂本龍馬は、天保6年11月15日〈新暦・1836年1月3日〉 – 慶応3年11月15日〈新暦・1867年12月10日〉)は、江戸時代末期の志士、土佐藩郷士。

諱は直陰(なおかげ)、のちに直柔(なおなり)。通称は龍馬。 他に才谷 梅太郎(さいたに うめたろう、さいだに うめたろう)などの変名がある 。

土佐郷士株を持つ裕福な商家に生まれ、脱藩した後は志士として活動し、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中(後の海援隊)を結成した。薩長同盟の成立に尽力するなど倒幕および明治維新に関与した。大政奉還成立の1か月後に近江屋事件で暗殺された。1891年(明治24年)4月8日、正四位を追贈される。(Wikipedia

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第一策

天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令よろしく朝廷より出づべき事

第二策

上下議政局を設け、議員を置きて、万機を参賛せしめ、万機よろしく公議に決すべき事

第三策

有材の公卿・諸侯、および天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜い、よろしく従来有名無実の官を除くべき事

第四策

外国の交際、広く公議を採り、新たに至当の規約(新条約)を立つべき事

第五策

古来の律令を折衷し、新たに無窮の大典を選定すべき事

第六策

海軍よろしく拡張すべき事

第七策

御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事

第八策

金銀物貨、よろしく外国と平均のほうを設くべき事

(出典:「竜馬がゆく」司馬遼太郎 著)

そもそも『船中八策』って何?

簡単にいうと、世に有名な「大政奉還」の元となったものであり、また同時に、維新政府が新政府を運営していく上での決まり事(政治綱領)の元となったもの。

坂本龍馬が、土佐藩の実質的なトップであった老公「山内容堂」から京都に行くようにと及びがあった時、その行きの船である「夕顔丸」で、土佐藩の後藤象二郎に提案したもの。

船中八策の具体的な内容は?

少し文体的に難しいかもしれませんので、少しかみ砕いてみていきましょう。具体的には以下のような意味になります。

 

第一策:天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令よろしく朝廷より出づべき事

現在の言葉にすると、「江戸幕府が政治をする権利を朝廷に返還し、憲法は法律は朝廷より策定されること」という意味です。つまり、江戸幕府が朝廷に政権を返上した「大政奉還」のもととなったものといえるでしょう。

 

第二策:上下議政局を設け、議員を置きて、万機を参賛せしめ、万機よろしく公議に決すべき事

現在の言葉にすると、「上院と下院の議会を設立し、議員を置き、政治上の大切な事柄は、公的な話合いで決めること」という意味です。つまり、日本における「議会開設」を提案してものとなります。

 

第三策:有材の公卿・諸侯、および天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜い、よろしく従来有名無実の官を除くべき事

現在の言葉にすると、「能力のある人たちを顧問にし、官位を授け、従来からの名ばかりで、それに伴う実質のないの官位を持つ人たちを取り除く」という意味です。つまり、明治政府で行われた「官制改革」につながるものといえます。

 

第四策:外国の交際、広く公議を採り、新たに至当の規約(新条約)を立つべき事

現在の言葉にすると、「諸外国との交流は、広く意見を求めることで、新しく規約を決めること」という意味です。つまり、「条約改正」につながるものといえます。

 

第五策:古来の律令を折衷し、新たに無窮の大典を選定すべき事

現在の言葉にすると、「昔からの行政法や訴訟法などの法律に関して、良いところは残し
、悪いところは取り除きながら、新しくいつまでも永遠に伝わるような法律を定め
ていくこと」という意味です。つまり、大日本帝国憲法につながる「憲法制定」に関する提案と言えます。

 

第六策:海軍よろしく拡張すべき事

現在の言葉にすると、「海軍を拡張すること」といえますね。これは文字通り、「海軍の創設」に関係している提案です。坂本龍馬が運営していた「神戸海軍操練所」と「海援隊」に関連しているものですね。

 

第七策:御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事

現在の言葉にすると、「朝廷(天皇)を守るための兵及び軍備を置き、帝都(東京)を守らせること」という意味です。これは、少し関連がわかりずらいかもしれませんが、陸の軍、つまり「陸軍の創設」に関連する提案といえます。

 

第八策:金銀物貨、よろしく外国と平均のほうを設くべき事

現在の言葉にすると、「金や銀や通貨などの為替に関連するものに関し、平等に取引き出来る法を創る事」という意味です。つまり、納得のできる外国との平等な為替レートに関連するもので、明治政府の「通貨政策」につながるものといえます。

まとめ

坂本龍馬の「船中八策」とは、

  • 大政奉還の元になったもの。
  • 明治新政府の政治の方針の元になったもの。

といえます。坂本龍馬というと、「薩長同盟」でかなり知られていると思いますが、実は現在の日本にとても大きな影響を与えた人なんです。坂本龍馬が今でも根強い人気を持っている理由がなんとなくわかった気がしませんか?

 

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